坐骨神経痛の症状

 座骨神経痛と言っても症状が起こる範囲は、腰部から足先までと非常に広範囲で、原因となる身体状態によって感じる痛みの質が変わってきます。


例えば変形性腰椎症が原因で起こる座骨神経痛の場合は、左右どちらかにのみ症状が出る事が多いです。慢性筋疲労性腰痛の場合は両足に症状が出る事もあります。

座骨神経痛に見られる主な症状

・慢性的にお尻に痺れと痛みがある

・歩行時に太ももから足先にかけて鋭い痛みが走り、歩行障害が起こる(間欠跛行:かんけつはこう)

・立ち上がる時や姿勢を変える時に、腰に強い痛みを覚える

・安静にしていてもお尻や足が激しく痛み眠れなくなる(急性増悪)

・前屈姿勢を取ると腰から太ももにかけて痛みが走り靴下がはけなくなる

・痛みや痺れ以外にも冷感やだるさ、ちりちりと焼けるような痛みを覚える事がある

・長時間立っていると足が痛んで辛くなる

・座る時にお尻に激痛が走る

・足の裏に正座の後に来るような痺れ感がある

・足の筋肉のつき方に左右で顕著な違いがある

・足の裏の皮膚が肥厚してしまう

などになります。

座骨神経痛と良く似た症状を起こす病気(と言うより座骨神経痛の基礎疾患)には下肢静脈瘤や骨盤に出来るがん、脳梗塞、脳溢血などの重大な疾患が存在している可能性がありますので、検査はとても重要です。

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